日本で伝えられてきた自然に対するさまざまな言葉を取り上げ、
日本発の視点で生物多様性を考えていきます。
最新コラム一覧
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2016/11/14
- 香道
- 私たちは五感を使って生きていますが、香りを「聞く」と言われると、どこか不思議な気がしませんか。これは、日本で生まれた「香道」で用いられる表現です。
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2016/05/20
- 草木染め
- 日本の伝統色は、数百にも及ぶと言われています。それは、この国の自然の豊かさ、生物の多様性の象徴とも言えるでしょう。その美しい色彩を取り入れる方法として古来より用いられてきたのが、草木染めです。
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2016/03/29
- 炭
- 森林からの恵みを、暮らしに取り入れてきた日本人。
その一つが、木や竹からつくられる炭です。
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2015/10/30
- 風呂敷
- ひとつの“器”を、くらしの中の複数の用途に使えるように工夫された器を“一器多用”といいますが、日本には、この一器多用な生活用品が数多くあります。
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2015/08/07
- 家紋
- 生まれながらにして誰もが名字を持っているように、日本では、どの家にも「家紋」が伝えられています。「家紋」とは、文字通り、“家系”や“家柄”を表す“紋章”で、家族や親戚など血縁者が共有するシンボルマークです。
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2015/06/01
- 折り紙
- 一枚の紙を三角や四角に折りたたむことで、植物や鳥、動物や身の回りの品など、多種多様なものを創り出せる「折り紙」。
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2015/03/26
- 和紙
- 戸籍や写経、儀式や行事、書や画、障子や襖、傘や合羽、灯りや器……。日本において“紙”は、記録紙としてはもちろん...
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2014/11/25
- 合掌造り
- 掌を合わせた時にできる三角の腕の形状に由来する合掌造りの家。合掌造りとは、丸太を組んだ急勾配の茅葺き切妻屋根をもつ家屋のことです。岐阜県北西部、急峻な山々に囲まれた白川村。村の面積のおよそ96%を山林が占め、山間を縫うように流れる庄...
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2014/09/26
- 落葉樹
- 秋も深まってくると、葉を黄色や朱色に染め、やがて風に舞いながら葉を散らす木。落葉樹とは、低温や乾燥が続くなど生育に適さない期間になるとすべての葉を落として休眠に入り、生育期になると再び葉を出す樹木のことです。春に芽吹き、夏には葉を...
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2014/07/15
- 原風景
- 「あなたの原風景は?」と問われれば、多くの人は幼い頃に過ごしたふるさとの風景を思い出すでしょう。それは単に景色と言うよりは、色や匂い、音、触覚、味覚など五感を伴う情景として記憶されていることも少なくありません。 ...
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2014/05/15
- 和食
- 「旬」をいただく。春の筍、夏の初鰹、秋の松茸、冬の寒ブリ等々、日本には、四季折々に地域の風土に根ざした食材を、出盛り期を逃さずにいただくという習慣があります。新鮮な食材にあまり手を加えず、素材そ...
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2013/11/27
- 温泉
- 寒さを感じる季節ともなると、なおさら恋しくなるのが「温泉」です。都会生活者であれば、温泉でなくても、近所の銭湯の大きな湯船にゆったりと浸かれば、心身ともに温まり、疲れが取れるという人は多いでしょう。 日常生...
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2013/10/02
- おもてなし
- 2020年の夏季オリンピック・パラリンピックが、東京で開催されることになりました。開催国決定当日の最終プレゼンテーションの中で、滝川クリステルさんが使った「おもてなし」という言葉が、内外で話題を呼びました。...
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2013/07/19
- 打ち水
- 夏の盛り、日が陰る頃にいくぶん暑さが和らぐと、家の中よりも外の風に当たる方が過ごしやすいことから、「夕涼み」という習慣が生まれました。家の前に置いた縁台で将棋をさしたり、浴衣を着て花火に興じたりという光景は、日本の夏の風物詩でした。...
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2013/05/13
- 鷹揚
- 都内でも稀に見ることのできるトビ(トンビ、鳶)。その仲間であるタカ(鷹)やワシ(鷲)はすべてタカ目タカ科に属する猛禽類です。トビやタカが悠然と空を飛べるのは、自然界に天敵がいないということが大きいのですが、そんな猛禽類を飼い慣らし...
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2012/11/13
- 里山
- うさぎ追いし かの山 小鮒釣りし かの川 夢はいまも めぐりて 忘れがたき 故郷 日本において広く親しまれている唱歌「ふるさと」にうたわれている風景は、人のいる自然、「里山」を想起させます。里山と呼ばれる...
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2012/08/08
- もったいない
- 資源・エネルギー問題は今や世界的な課題であり、持続可能な循環型社会への転換が強く求められています。では、循環型社会の根幹となるものとは何でしょうか。そのヒントは17-19世紀の東京、<江戸>にあります。江戸は「もったいない」精神に支えら...
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2012/06/14
- 鎮守の森
- 新幹線の車窓から田園風景を眺めたとき、水田に囲まれた小さな緑の島のような、こんもりした森をご覧になったことはないでしょうか。それが鎮守の森です。鎮守の森とは神社を囲むようにして存在する森林で、日本の稲作地帯などに広く同様の景観がみられま...
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2012/04/02
- うつろい
- 桜の花は日本において最も愛されている花のひとつです。桜の花は日本の南部でまず開花し、日本の細長い国土に沿って北上しながら開花していきます。その経過は「桜前線」と呼ばれ、春の到来を告げるものとして天気予報においても用いられています。桜が満...
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2012/03/06
- みどり(MIDORI)
- 「みどり」は、新芽や若葉の色、あるいは植物そのものを表す言葉であり、森林や自然、環境を指す言葉としても使われます。「みどり」という言葉が登場するのは、平安時代(794年〜1192年)になってからといわれています。本来「瑞々しさ」を...