生物多様性日本アワード
歴代受賞者



2022年第7回受賞団体

グランプリ

ランドスケープ農業

ランドスケープ農業

世界が認めた日本の田舎・南阿蘇のランドスケープを次世代に!
「ランドスケープ農業」の実践と提唱

O2Farm(オーツーファーム )

水稲栽培とあか牛の放牧、自伐型林業の複合経営により、世界農業遺産に認定された阿蘇の景観を守る活動を「ランドスケープ農業」と定義し、実践しています。同プロジェクトは最終審査において、「ランドスケープ農業」という新しい概念を提唱し、生物多様性のみならず、景観、文化・ライフスタイルにいたるまで統合的な保全を目指している点が評価されました。環境文化保全型の農業へと転換するきっかけにもなる取り組みであると同時に、多くの若者が進んで移住している点は、今後の日本の「地域循環共生圏」づくりの体現モデルにもなることが期待されています。

優秀賞

尻別川の未来を考える
絶滅危惧種イトウ尻別川 個体群の復元プロジェクト

オビラメの会

絶滅が心配されるイトウ(サケ科)の個体群を元どおりの健康な状態に戻そうという事業。国際自然保護連合の指針に従い、稚魚の人工放流と産卵地再生工事を組み合わせ、科学的な追跡調査で効果を確かめながら、イトウが自力で世代交代できる川の復元を目指しています。地元各機関と協働で、脆弱な淡水域生態系の復元に挑戦し、成果を上げています。

能登半島における源流水による棚田経営・管理と動植物の多様性保全

特定非営利活動法人当目(とうめ)

過疎による将来の消失が懸念される日本の集落において、その生態的文化的価値の重要性を掘り起こし、多様な種の組み合わせによる日本の原風景を維持することの意義を伝えています。特定の種に頼らず、複数の種の共存を動的にとらえている点にも持続性や将来の可能性が見い出せ、評価できます。他地域、世界のモデルケースにもなり得ます。

トヨテツの森を活用した生物多様性啓発活動

豊田鉄工株式会社

TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)も始まろうとしており、民間企業が生物多様性への認識を高めることが非常に重要です。そのような中で本取り組みは、民間企業が地域の環境を考えつつ森林を運営し、生物多様性の意識向上につなげた好例であり、社内外への波及効果も高く、一定の効果が現れている点で評価できます。

伊那谷の「ざざ虫」を未来へ ~持続可能な河川生態系の保全と利用を目指して~

長野県上伊那農業高等学校 コミュニティデザイン科グローカルコース

江戸時代から伝統的文化の一つとして継承されてきた昆虫食であり、生態系にも関わる「ざざ虫」を未来へ残すためのユニークな活動です。産学官が連携し、新たな生物多様性の保全と利用を目指して活動しています。昆虫食は世界的にも注目されており、今後も「ざざ虫」の新しい商品開発など継続した取り組みが期待されます。

2019年第6回受賞者

グランプリ

ヨシでびわ湖を守るリエデンプロジェクト

株式会社コクヨ工業滋賀(滋賀県愛知郡)

優秀賞

生物多様性に配慮した持続的なお米の仕入れ活動

株式会社アレフ(北海道札幌市)

世界遺産白神山地 ブナ林の100年モニタリング

世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会(宮城県)

生物多様性の保全と環境教育

認定NPO法人 宍塚の自然と歴史の会(茨城県土浦市)

つくろう、野鳥の楽園「バードピア生平」 ―愛鳥や里山保全の活動を通した自然との共生を図る児童の育成―

愛知県岡崎市立生平小学校(愛知県岡崎市)

2017年第5回受賞者

グランプリ

「高知県西南端柏島・島が丸ごと博物館(ミュージアム)」持続可能な里海づくり

NPO法人 黒潮実感センター(高知県)

優秀賞

国際養殖認証の取得を通じた持続可能で高品質なマガキの養殖生産

宮城県漁業協同組合(宮城県)

企業における生物多様性主流化のためのツールやガイドラインの開発

一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)(東京都)

トンボはドコまで飛ぶかプロジェクト

トンボはドコまで飛ぶかフォーラム(神奈川県)

瀬戸内海の海底ごみ問題の解決に向けての女子中高生の挑戦

山陽女子中学校・高等学校 地歴部(岡山県)

2015年第4回受賞者

グランプリ

エゾシカの先進的な資源的活用促進事業

一般社団法人エゾシカ協会(北海道)

優秀賞

「お茶で琵琶湖を美しく・お茶で日本を美しく」プロジェクトを通じた生物多様性保全の取り組み

株式会社伊藤園(東京都)

水辺環境の保全・再生の実践と地域活性化

九州の川の応援団/九州大学島谷研究室(福岡県)

市民力を結集してドブ川を多様な生き物がすむ「ふるさとの川」に再生・復活

NPO法人グラウンドワーク三島(静岡県)

大谷ハチドリ計画(Ohya Hummingbird Project)

気仙沼市立大谷中学校(宮城県)

2013年第3回受賞者

グランプリ

津波に被災した田んぼの生態系復元力による復興

特定非営利活動法人 田んぼ

優秀賞

太平洋沿岸カツオ標識放流共同調査と一連の協働・普及啓発活動

味の素株式会社

「竹紙(たけがみ)」の取り組み

中越パルプ工業株式会社

綾の照葉樹林プロジェクト

てるはの森の会

ネイチャー・テクノロジー創出のシステム構築

ネイチャー・テクノロジー研究会 (東北大学大学院環境科学研究科)

2011年第2回受賞者

グランプリ

湿地環境の指標種としてのガン類の保護およびその生息環境の保全・復元と人間との共生をめざす活動

日本雁を保護する会(宮城県)

優秀賞

茅場の保全から茅葺屋根まで-ヨシ原と共に生きる-

有限会社 熊谷産業(宮城県)

クマ保護管理事業

NPO法人 ピッキオ(長野県)

山梨県小菅村における多摩川源流大学を中心とした源流域の自然保全活動と教育活動

NPO法人 多摩源流こすげ(山梨県)

野田自然共生ファーム

株式会社 野田自然共生ファーム(千葉県)

2009年第1回受賞者

グランプリ

地域企業との協働による谷津田の保全

NPO法人アサザ基金(茨城県)/および関係企業等

優秀賞

知床の生物多様性に関する取組

財団法人 知床財団 (北海道)

「農」に着目した地域における生物多様性の保全のための活動

NPO法人 農と自然の研究所(福岡県)

エコロジカルネットワークの研究と実践

鹿島建設株式会社(東京都)

「コウノトリ育む農法」とコウノトリ共生米

コウノトリ育むお米生産部会/JAたじま/NPOコウノトリ湿地ネット/豊岡市/
兵庫県豊岡農業改良普及センター(兵庫県)

生物多様性保全を含む10の調達方針

積水ハウス株式会社(大阪府)

「生物多様性について考えてみませんか」定期の取り扱い

中日信用金庫(愛知県)

「ボルネオはあなたが守る!」キャンペーン

サラヤ株式会社(大阪府)